患者さんの退院後までを見据えて
サポートができる看護師を目指したい

菅原 七海

脳神経外科・精神科・神経内科看護師

2020年入職

将来の目標を達成するために

私は学生時代、実習の中で地域と病院を結ぶ看護に興味を持ちました。在院日数が短くなっており、それに伴い病気を抱えたまま地域で暮らす人が増えていることを目の当たりにしたからです。当院は地域の中核病院であり、在宅療養支援看護師育成の研修制度など、退院支援を学ぶには最適な環境が整っています。認定看護師の資格取得支援制度など、長期的に自分の目標を達成するための体制が整備されており、看護師として一人前になることはもちろんですが、さらにその先を目指しながら働くことができます。そこで、私は当院で認知症やその他身体的な疾患を持つ患者を地域で暮らせるよう調整していく退院支援を学んでいきたいと思い当院を選びました。

学べる機会が豊富で新卒で入職するには最高の環境です

実際に働き始めて、看護というのは教科書に書いてあることをそのまま実践すれば成功するものではなく、経験の中から得る知識や技術、ある種の勘といったものが大切となってくると実感しました。当院ではパートナーシップナーシングシステムを採用しており、豊富な経験を持つ先輩方の看護を間近で学ぶことができます。深い知識と、経験に裏付けされた看護を提供する先輩方の背中を追いかけながら、その技術を学び、自分の実践に活かしていくことのできる環境は、新卒で入職するには最高の環境だと感じています。新人研修も充実しており、社会人としての基本的な接遇からフィジカルアセスメント・静脈注射や薬剤管理の専門的な分野の研修まで幅広く用意されています。加えて、数ヶ月ごとの区切りでは、同期とこれまでの頑張りや今後の目標、今抱えている悩みについて共有するグループワークがあり、同期との関わりが大変励みになっています。

自分に何ができるかを日々考えています

5階北病棟には、脳卒中の後遺症により麻痺が残った患者さんが多く入院されています。これまで思い通りに動いていた身体の一部が、まるで動かなくなってしまったことにもどかしさや苛立ちをあらわにする患者さんも少なくありません。患者さんが、現在のご自身を受け入れ、今後日常生活に戻っていくために何ができるかを日々業務の中で考えています。別の患者さんでうまくいった関わりが、他の患者さんに必ず通用するとは限らず、難しさを感じています。そんな中で、肯定的な声かけを続け、患者さんがリハビリに意欲的に取り組まれるようになったときは、とても嬉しく感じました。

患者さんに必要な支援を検討していくことの難しさと大切さを実感

入院患者さんと関わっていて、病院に入院することは大変ストレスフルな出来事なのだと伝わってきます。その患っている病気だけではなく、入院そのものが日常生活動作や認知機能を低下させることがあります。高齢の方が多い部署に入職して、制約の多い入院生活の中で、患者さんの持つ力を維持し、退院後の生活にスムーズに移行するために必要な支援を検討していくことの難しさと大切さを実感しました。そのため、私は患者さんの退院後までを見据え、安心して社会生活に戻っていけるようサポートができる看護師を目指し努力していきたいと思っています。

千葉大学
看護学部看護学科卒