認知症看護の役割モデルとなり、
この領域で一緒に働く仲間を増やしたい

宮本 千恵

認知症看護認定看護師

スタッフと認知症ケアの悩みを共有しながら患者さんを支援しています

私は新人の時から当院で働いています。当院にはスキルアップするためのバックアップ体制があり、2018年に認知症看護認定看護師の実践を積み、現在は看護部管理室に所属し、病院全体を横断的に活動しています。今でも認知症を持つ患者さんの状態をアセスメントし、看護をすることは変わらないのですが、病棟勤務であった経験を活かし、病棟看護師が認知症ケアで困っていることや患者さん自身が困っていることを共有しながら支援を一緒に考え、認知症を持つ患者さんが安全に安心して入院生活を送ることができるように支援しています。

多くの人たちに支えられて専従として活動ができることに感謝しています

仕事に取り組む上で大切にしていることは、人と人との繋がりです。専従として活動するようになった今、いろいろな意味で視野が広がり、あらためて多くの人たちに支えられて働くことができていると実感しています。患者さんにとってどんな支援をしたらいいか、こんな看護がしたいという思いがあっても一人ではできません。私一人だけの思いで突っ走るのではなく、上司や同僚とのコミュニケーションを密にとり、お互いの思いや悩みを共有し、いつでも相談しやすい環境を築くことが大切だと思っています。そのためにも謙虚な心と感謝の心を忘れずに一期一会を大切にしていきたいと思います。

認知症を持つ患者さんが居心地よく安心して入院生活を過ごせるように

私自身、まだまだ認知症は未知の世界であり、認知症の人の気持ちになる、理解するということは難しいと実感しています。また、認定看護師としての道はまだ始まったばかりで認知症看護に苦戦をするときもありますが、認知症を持つ患者さんが急性期病院に入院しても“居心地がよく安心して過ごせる”という環境を作り、支援していきたいと考えています。そのためにも院内教育にも携わり、一緒に認知症看護を盛り上げてくれる仲間を増やし、認知症看護に興味・関心を持てるように私自身が認知症看護の役割モデルとなり、サポートしていきたいと考えています。

新人の時から当院に勤務し、2018年に認知症看護認定看護師の資格を取得。現在は看護部管理室に所属し、院内横断的に活動中。