人とのつながりを大事にした看護で、
院内の集中ケアサポートを目指す。

吉井 優太

集中ケア認定看護師

一人はみんなのために、みんなは患者さんのために

私は当院に新人看護師として入職した時より集中治療室に勤めています。
集中治療室、いわゆるICU・HCUの看護は、重症且つ急性期治療に伴う看護であり、基礎知識のみで現場での実戦経験が全くない状態だった1年目はとても苦労しました。しかし、患者さんが重篤な状態から少しずつ回復していく過程に看護師として携わり、そして何よりも患者さんやご家族の笑顔や感謝の言葉によって大きく励まされ、看護のやりがいを次第に強く感じるようになりました。勉強する意欲さえあれば身につくことも多く、看護師として大きくステップアップできる環境だと思っています。
このような中、私は集中治療領域での看護技術のスキルアップや看護支援・看護介入の質の向上を目指すようになり、自己研鑽に励みました。更に共に働くスタッフの知識や意識をより向上させて、病棟に貢献できる存在になりたいと考えるようになり、集中ケア認定看護師を目指しました。

縦のつながりから横のつながりへ

認定看護師としての役割には実践・指導・相談の3つがあります。まず、自分自身の看護実践をスタッフに示し、集中治療室の看護がチームとして全体で質の高い看護実践・看護介入ができるように、OJTによる指導に努めています。また、院内活動ではRST(呼吸サポートチーム)の一員として、各病棟の人工呼吸器を装着している患者さんを把握し、それぞれの部署においての看護サポートを横断的に行っています。さらに、集中治療室だけでなく、病院全体の看護師を対象に看護の相談を受けて、専門的な知識を必要とする看護技術の指導を行う活動も行っています。

院内の呼吸器管理を一手に担う

現在、RSTチームによる院内活動は、呼吸器管理を必要とする重症患者さんの看護サポートを対象にしています。今後の活動は、現場の必要性に応じた内容を取り入れたセミナーの開催や、ラウンド時においてのOJTの実施を積極的に行うことを目指しています。これにより対象が特定の患者さんに限定されることなく、一般病床における呼吸器管理を必要とする患者さんの看護に対しても、広く相談を受けられる存在(リソース)になりたいと考えています。そのためにも、日々進歩する医療や看護へ更なる自己研鑽にも励みたいと思います。

ICUに配属となり、重症患者の看護に携わる。2018年集中ケア認定看護師の資格を取得。ICUに在籍しながら、各部署への看護サポートを精力的に活動中。